第 5 回釜山-福岡ビジネス CEO フォーラム
ソウル駐在員事務所
福島 隆義
2016 年 6 月 9 日に韓国・釜山広域市で「第 5 回釜山-福岡ビジネス CEO フォーラム」が開催されました。 このフォーラムは福岡市、釜山広域市と福岡商工会議所、釜山商工会議所が主催しており、2011 年 9 月に第 1 回福岡-釜山ビジネス CEO フォーラムが開催されて以来、今回で 5 回目となります。今年は釜山側での開催 となり、参加する機会に恵まれましたので、今回、駐在員ニュースとして本フォーラムについてお伝えいたし ます。
韓国の釜山広域市は首都ソウルに次ぐ、韓国第 2 の大都市として知られています。福岡市と釜山市は 1989 年 10 月に行政交流都市を締結し、2007 年 2 月に姉妹都市となりました。両都市は距離的に近いこともあり、 早くから活発な交流が行われてきました。
さて、今回のフォーラムは「観光」と「IT」をテーマに、釜山市海雲台を舞台として盛大に開催されました。 福岡市側からは福岡商工会議所の礒山会頭(西日本シティ銀行代表取締役副頭取)を筆頭に、福岡市の貞苅副 市長、商工会議所の会員企業などから総勢 22 名が参加しました。釜山側はソ・ビョンス釜山広域市長をはじ め、釜山市の企業家が出席し、フォーラム全体ではおよそ 180 名が参加する大規模なものとなりました。
福岡商工会議所の礒山会頭は、開会挨拶で、福岡、釜山両都市の行政と民間が活発にビジネス交流の促進を 行ってきたことについて言及し、今回のフォーラムのような取り組みが新たなビジネスの発展につながること を願うと述べられました。その後、釜山・東西大学校総長による基調講演に続いて行われたパネルディスカッ ションでは、両都市の代表的な企業によるビジネス事例の発表が行われました。福岡側からは 2 社が事例発表 を行い、IT 分野からはスマートフォン向けゲームの開発などを手掛ける株式会社グッドラックスリーが自社 の取組などを紹介しました。また観光分野からは、西日本鉄道株式会社がインバウンドへの対応などについて 発表を行い、両社とも参加者から高い関心を集めていました。フォーラムの翌日には釜山商工会議所主催で産 業視察が行われ、福岡側の参加者は、創業支援事業を行う釜山創造経済革新センターや再開発がすすめられて いる釜山港を見学しました。
今回のフォーラム参加を通じて、両都市がそれぞれ互いを重要なビジネスパートナーとして考えており、高 い関心を持っていることを窺い知ることができました。これまでにも文化・経済を通じて交流を図ってきた福 岡市と釜山市が、今後も積極的で活発な交流を続けていくことによって、国境を超えた新たなビジネスを生み 出し、さらには両都市の取組が国家間地域交流の先進的な事例となることを期待したいと思います。
以上
(開会挨拶を述べる礒山 誠二 福岡商工会議所会頭)
(フォーラムの様子)
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