2009年3月5日木曜日

韓国における図書館サービスの最新の方向性

本日まで韓国内の図書館を巡遊した。韓国国立中央図書館、ソウル大學校中央図書館、奎章閣、高麗大學校図書館、延世大学校図書館などなど。
 Global時代における大学図書館の新しい役割と責務が求められている韓国では、予想もしない大変化を遂げていた。
 韓国国立中央図書館がその典型であったが、原本の公開を積極的に促進していることである。つまり、これまでであれば、綿密な書誌データを作成するために長期間にわたる調査を終えるプロセスが必要であった。
 しかし、今や、そうした発想を全く覆して、一冊一冊の書籍の書誌データはWEB上で原本情報を閲覧した各自が作成すれば良く、何も図書館が膨大な調査費と時間と労力を提供して、書誌情報を作り続けるまでもないと基本的なポリシーが明確に提示されている。
 突拍子しもない連想であるが、WEBに流行しているwikipediaの図書館版であるともいえよう。要するに、ユーザーがユーザーで個別的に書誌データを作成すれば良く、膨大な時間・経費・人力を掛けずして、図書館は原本を提供する機関に徹するわけである。直接的な理由が、各図書館における予算の減額であったとしても、むしろ歓迎すべき動きであると思う。

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