2009年1月23日金曜日

小説の人物造型

プロとアマチュアの違いは、簡単。Toolの多寡。大工にしろ、理髪師にしろ、そのToolが質と量の両面で大きく異なる。金槌一つしかない大工がいないように、プロの理髪師の腰ベルトには鋏と剃刀が並ぶ。

 小説の人物造型にしても、いざ、主人公の名前を「****」と決めても、その容貌、趣味、好きな男性像、口癖などが、具体的に決定すべき事柄が多い。

 どこに住み、食べ物は何が好きだろうか、何が好きな飲み物だろうか。パジャマ派か浴衣派?起床から就寝まで、どのような生活スタイルだろうか。そうだ、子供は何人?それとも独身。

まだまだ決めなくてはならないことの多さに気づく。

人物造型、舞台設定、ストーリー設定、主題、小説手法ーー。

ストーリーは。冒頭の一言は?プロットは?

在日Koreanとするか、北海道出身とするか、それとも時代設定を昭和20年代の初めとして、旧満州からの引揚者とするか。

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